仕事は祈りである
3.仕事は祈りである…平澤 興先生語録より
情熱は年齢ではなく 燃ゆる心の力である
情熱は喜びであり希望があれば人は疲れない
自ら燃える人は 人を燃やす力がある
教育とはいかに相手を賛めるかの研究である。
50歳~60歳は『花盛り』
70歳~80歳で『実がなって』
90歳~100歳は『熟れざかり』
病とは無理があって起きる故障である。治療、修繕の出来る病気でなければ、故障即ち死ということになって大変である。
そうではなく、故障の軽い中に病気に気づき、治療のチャンスが与えられることはむしろありがたいことではないか。
病気というものは、無理せずに長生きをする一つの過程と思われる。
私は糖尿病のおかげで、そのため注意をしているので長生きをしているように思われる。病気は困るというより、考え方によれば、与えられた生命を無理なく長生きさせるためのものであり、それは喜びであり、感謝である。
平澤 興先生 略歴 明治33年新潟県生まれ。大正15年京大医学部を卒業後、新潟医大助教授を務め、昭和2年解剖学研究のためドイツ・アメリカに留学。帰国後同大学教授。特に、随意運動と不随意運動に関係する垂体路と垂体外路の研究に優れ、この業績により、同26年学士院賞を受賞。同31年医学部長、同32年総長となる。同38年任期満了により退任。平成元年没。