新しい風をおこす市民の会

愛華ちゃんの意思を受け継いだ『美しい地球心願の会』が組織拡大して『ストップフロン愛媛』になり、阪神・淡路大震災では『愛媛リスボンス協会』とさらに拡大しその後『新しい風をおこす市民の会』として市民力を集める会になり、今私がその代表をつとめています。

『新しい風をおこす市民の会』の設立を企画したのは、当時、今治明徳短期大学の学長をされていた星島一夫先生で初代会長になり会を牽引していただきました。

『星島一夫先生の理念』

新しい風が吹き始めました。

おだやかですがどことなく沈滞気味で、新鮮味も薄く、その存在感をアピールすることができなかった愛媛にも、長い眠りから覚め、あちらの「まち」こちらの「むら」に住む人たちの生活の場に新しい風が吹き込み、新しい時代の到来を予感させます。

いま住んでいるところ、そこが”ふるさと”です。

“ふるさと”は「遠くにありて思うもの」ではありません。それは誇りが持て、こよなく愛することができ、だれでもその人らしく生きていけるところ、いつまでもそこに住みたいと思うところはすべて”ふるさと”です。そのような”ふるさと”づくりのために、私たちは知恵をしぼり出す努力をするとき、そこに新しい風が起きてきます。

さて、私たちはこれまで余りにも自らの力量を過小評価し、他に依存するという受け身の生活に馴らされてきたように思われます。しかし、神戸の大震災はこうした消極的で後ろ向きの生活の在り方に『ノー』といえる人材をたくさんつくり、この国においてはじめてボランティア活動が定着するきっかけをつくってくれました。ボランティアは自立と連帯の精神を大切にしますが、その基礎には、苦しみや悲しみや痛みを他人の問題とせず、自分の問題として積極的に受け止めるという共感つまり”思い遣り”の心がなければなりません。このボランティア活動に参加することは、自らを市民として成長させることです。多くの人が自分や家庭の中に閉じこもらず、地域に出て、社会のために貢献するようになれば、市民意識が高まり、市民社会が形成されていくでしょう。

ボランテイアは古い共同体や共同体意識が残っているこの国においては、市民社会形成とって不可欠の活動です。

『新しい風をおこす市民の会』活動方針

本会は、私たちの郷土をより豊かで魅力あふれる地域にするために、環境・文化・教育・福祉・医療・情報・国際交流等に関しあらゆる方面の人々と手をとりあって発展させ、経済と人間との調和をはかり、人・心・生命が大切にされる市民社会の形成を目的とする。

『市民の市民による市民のため』の会であるから、「自己中心」や「他者依存」を廃し、自律性と主体性を大切にする。

『新しい風』はまず草花に送られる暖かい風でなければならない。この社会でで、苦しんでいる人、悲しんでいる人、困っている人たちに幸せの風を送り込めば、それは私たち自身も幸せになるということを忘れてはならない。

私達たちはリスポンサー(地球と未来世代の声に応える人)としてそれにふさわしい活動をしなければならない。

『新しい風をおこす市民の会』の活動メモ

[救援・支援活動]

■1995年1月19日  阪神・淡路大震災支援活動開始  2000万円の活動資金と延べ1500人 に及ぶ ボランティア活動 39人のお年寄りを松山へ避難搬送

■1995年6月7日  ロシア「サハリン北部地震」の支援活動   車椅子20台をH・J・C(広島浄心院ボランティアクラブ)と共同でロシア大使館に寄贈

■1196年6月2日  チベットの干ばつ被害支援のため ダライラマ法王主治医他4名を招待し、松山医師会の協力を得てアールベー医学研究会を開催 ……100万円を寄贈

■1997年9月28日 モンゴルへ支援物資を運ぶためのチャリティコンサートを実施 10万円贈呈

■2003年2月30日 イラン地震支援を始めた神戸のボランティアグループ『アセック』をバックアップ。  救急車1台、消防車1台、仮設トイレ台、下着15000着、食糧毛布など130トン

■2011年4月11日~東日本大震災支援活動 松山で集めた支援物資を8回搬送

[啓蒙活動]

■1994年7月5日 『地球交響曲第一番上映』以後、2011年に『地球交響曲第7番』を上映17年間で8回自主上映

■1995年1月14日 宮澤賢治の映画上映

■1995年11月6日 ミュージカル「男のロマン・女のフマン」松山公演主催

■1996年2月22日 「アイヌ・モシリ日本縦断コンサート」松山公演主催

■1994年7月31日~ 環境セミナー「地球環境の実態」など講師を招へいして24回講演会を実施

■1995年7月29日 「愛華ちゃんの地球の秘密」あいテレビで放映 本120冊を市内小学校に寄贈

■1995年10月14日 松山市『みんなの生活展』に参加 以後2011年まで16年間毎年参加

 

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