活動の原点は坪田愛華ちゃん

1.活動の原点は坪田愛華ちゃん

凡人は胃袋を満たす事を第一に考えていて、お腹の満腹度がある意味で人生の豊かさのバロメーターになっています。お腹が一杯になると本来は心の空腹を感じるはずなのですが、殆どの人は胃袋の満腹感に満ち足りて眠り込んでしまうようです。

恥ずかしながら50歳を1ヶ月前にひかえていた私も同じように胃袋優先の生活を続けていました。そんな時、坪田愛華ちゃんの『地球の秘密』の本に出逢いたった1日で人生の大転換を迫られるショックを受けました…1994年5月7日のことです。

表紙を開くと、いきなりコンクリートの杭打ち機で長いパイルを脳天に打ち込まれたような強烈な衝撃を受けました。

坪田愛華ちゃんはこの本を書き上げた数時間後の1991年12月26日未明、突然脳内出血で倒れ、翌日その短い生涯を閉じたと書かれていたのです。

命のメッセージ”を残して12歳の生涯を閉じて光りの中へ旅立ったのです。

その愛華ちゃんの優しい願いに導かれるように、『地球の秘密』を一気に読み切りました。愛華ちゃんの心の雫がわたしの魂の中に熱く拡がりました。

最後に『感想(この本を作って)』という愛華ちゃんの命の言葉があります。

この本を作って、私はアフリカや東南アジアの人のことを考えました。東南アジアなどでは、私より年下ぐらいの子でも、働いています。勉強もできなくてかわいそうです。そういうことがなくなるには、戦争をなくしたりすることが必要だと思います。

私は学校へ行って勉強ができるし、帰る家があって幸せです。私はもっと勉強して、富める国や貧しい国の差を無くしたいです。私は医者になって、いろいろな人の命を助けたいと思います。

これは環境についてなんだけれど、私一人ぐらいという考えはやめようと思います。

それを世界中の人がすれば、一発で地球はだめになると思います。

みんなで協力しあって、美しい地球ができればいいです。

 

『地球の秘密』を読んで魂が響きあった仲間7人が『美しい地球心願の会』を結成…230万円の資金を出し合った。そしてまず愛華ちゃんの『地球の秘密』の本を市内の全部の小学校の図書館に3冊ずつ贈ることから活動が始まった。

夏休みには子供たちのために『愛華ちゃん地球』というアニメ映像をテレビ局の番組に組み込んでもらって放映した。

愛華ちゃんの語録に心に刻み込んだ言葉がある。

 

愛華ちゃんの ”『昨日』は大人のしたこと。『明日』は子供のすること。”の言葉に残されたものの使命を感じた。それは

『今』は大人と子供が力を合わせてすこしでも地球を美しく住みよくすること

恥ずかしながら50歳にして初めて12歳の愛華ちゃんから”地球を大切に!”という生き方を学んだ…それが心のレストランでの初めての食事になった。

*写真は地球平和財団発行 地球の秘密 作・坪田愛華より抜粋

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