柳原整体術院院 よもやま話しーⅠ

  • By 龍源
  • 28 8月, 2012
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△ 絵を描く時、本を書く時に「『題』が決まったら8割完成したようなものだ!」と云う作家がいます。確かにその説に一理ありますが、「作品が出来上がった後に考える』作家が多いのも事実です。
レオナルド・だ・ヴィンチが描き残した『モナリザ』にも色々と秘話があるようですが、「永遠の微笑」と題を付けてしまうと興味が半分無くなってしまいます。観て感じたものが「永遠の微笑」ですから…それを題にしてしまうと観る力が薄れます。

その意味で今回のブログ作成でも葛藤がありました。今回は作成の始まりに表紙(エントランス)の画像を決めていました。それが上の写真です。向こう・あちら(遥かなるもの…未来、過去、神仏、創造主、大自然など)を仰ぎ見ている自分と、坐禅をして(今、こちら内なる自分)を見つめたり、空を感じたりを見ている写真です。

HP制作に芸術的手法をとるか、あるいはコマーシャルベースに徹するか、その意識で全く内容が変わります。人間としての生き方に似ていて、お金儲けだけで動いている人の顔にはそれなりのものがが見えるし、美しいものを探し続けている芸術家の顔にはそれなりのものが見えます。決心であったり、覚悟だったり、欲だったり…それが現れるのです。

自分を見つめる機会が多い人、魂・本音で付き合っている友人は「この写真がいい!!」と薦めてくれました。それには ” 共感 ” という感性が働いているからです。でもそのような人は2割ぐらい……あとの人は “不気味”とか ”キモワルイ!”と感想を述べてくれました。感性とはそのようなものです。2割に合わすか…8割に合わすか…です。

サントリーは作家開高健とかサントリーオジサンの漫画で有名な柳原良平を活用してウイスキーと芸術文化を結び付けて芸術文化を作り上げました。コマーシャル(CM)ではなく企業理念・パプリックリレーション(PM)を使いました。キリンウイスキーやニッカウイスキーがこの部門でおくれをとったのはこのウイスキーに芸術をコラボしたサントリー文化に負けていたのです。

今の日本の販売競争をみていると価格の安さだけで狂騒(競争)しています。その安さを訴追する姿勢が全てに蔓延していて、商品もそうですが人間そのものが軽小短薄になっています。良いものを作る、良いものを売る時代から安くて売れるものを取り扱う時代に転落しています。5割引きに殺到する消費者がこの国を危うくしています。そんなことを憂い、考えながら坐っている私はどうも邪魔者のようです。

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